MCC 三河湾クルージングクラブ会報        
 平成18年12月31日発行 第332号          

    会報編集部 オデッセイ 加藤
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 http://www.aichi-mcc.org





 会報目次 
 「新年のご挨拶」  会長 中村
 2006年レースシーズンを振り返る 安藤・鳥居・南原
 2006年総会・忘年会
 ホーネット熊野クルージング ホーネット 中村
 事務局だより
行事予定 2月18日 (PM12:00) 役員会開催(海陽ハーバー会議室 )





新年明けましておめでとうございます

2007年 元旦
三河湾クルージングクラブ 会長 中村 孝
会員みなさま よいお年をお迎えのことと お慶び申し上げます。
昨年は3月末で蒲郡ヨットハーバーが廃止され4月から海上は県管理の下、三谷ヨットクラブが自主運営
団体として、陸上は県から蒲郡市が借用、蒲郡市民マリーン広場として活用、クレーン利用したい艇、30艇
とMYC,MCCが利用者協議会を設立し市から管理受託を得て自主運営することになりました。
MCCとしては陸上にコンテナハウスを設置させていただきレース開催基地として継続利用、アフターパーテ
ィー会場は蒲郡荘から超値打ちに提供いただきMCCレース、スモールクルーザーレースとも良い運営がで
きています。今年度も引続きこの形を継続しMCCレースを盛上げてまいります。
MCCレースは参加艇に伸び悩みがありますが「うらなみ」「アルミス」が相次ぎ艇を乗換え今年は「セレス
ティーヌ」が乗換えを予定しているとか、昨年は「ダンシングB」のパールでの活躍、チャンピオンシップでは
もう一寸で年間総合を手中にできるところまで・・・・今年はIRCの導入があります、新しいルールの中でM
CC皆さんの更なる活躍を期待しています。
MCCレースはTCFが継続利用する予定です。他クラブ、マリーナの協力を得ながら三河湾合同レース、蒲
郡マリンカップの発展と充実、海陽ハーバーディンギーとの共存共栄も検討しながらレース他行事の充実を
図りましょう。MCCHPいかがですか、会報の郵送を廃止しHPに掲載だけで運用してきましたがこれでよい
のか、HPの更なる充実を検討します。ご意見を役員に直接、あるいは掲示板等にお寄せください。
会員各艇のご協力の下、新役員一同MCCの発展に努力してまいります。最後に会員各艇のご活躍を祈念
申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。


2006年レースシーズンを振り返る

蒲郡ヨットハーバー廃止後の初年となる2006年のレースシーズンもあっというまに終了、昨シーズンは
ホーネットが総合優勝し、ポストダンシングと思われた!?のもつかの間。今シーズンは見事にダンシ
ングビーンズがカップを奪還しSEAM31の強さを見せつけた。来シーズンはホーネットが長期遠征を計画
しているため、J/V9.6を投入し猛追をみせたアルミスとの大激戦が予想される。今後が楽しみだ。
2006年ポイントレース結果
 前     期 後      期
3月 4月 5月 6月 前期 7月 9月 10月 11月 後期 年間総合
艇    名 TYPE 順位 順位 順位 順位 累計 順位
ダンシングB SEAM31 3 1 1 1 1 2 5 C 2 3 132.75 1
アルミス J/V9.6 1 3 - 8 6 4 1 1 3 1 126.75 2
ホーネット Y33S 4 2 C 2 2 1 4 5 5 2 124.25 3
マーメイドP SLOT31 5 C 2 6 4 D 2 2 1 4 123.25 4
オデッセイ IMS950 2 8 5 3 3 D 6 4 4 5 115.00 5
ベベ PION9 - 4 2 4 5 C D 3 D 6 106.00 6
うらなみ J92 7 6 - 7 7 5 3 7 - 7 91.00 7
セレスティーヌ YAM31S 8 9 - 5 8 3 - 5 D 8 85.00 8
はまゆう VS40 - D 5 9 9 - - - - 14 38.00 9
メリーサン BENET FC30 - 5 - - 11 - 7 - - 10 30.00 10
スーパーW SLOT31 - - 2 - 10 - - - D 12 29.00 11
エルドラード YAM30Snew - 7 - - 13 - - - C 9 29.00 11
ガメラV SWING31 9 - - - 14 - - 7 - 10 26.00 13
ルートリス SLOT31 6 - - - 12 - - - - 14 15.00 14
影虎 DUFOUR325 - - - - 15 - D - - 12 10.00 15
※アルミス及びうらなみはシーズン途中より艇種変更  ※詳細はホームページから成績表をダウンロードして下さい。


年間総合優勝 :ダンシングビーンズV ポイントレース総合優勝 :ダンシングビーンズV
準優勝 :アルミスX チャンピオンS総合優勝 :マーメイドプリンセスX
第3位 :ホーネット 敢闘賞 :セレスティ-ヌ
前期総合優勝 :ダンシングビーンズV 三河湾周航レース優勝 :ホーネット
後期総合優勝 :アルミスX 佐久島レース優勝 :アルミスX
最多ファーストフォーム賞 :ホーネット MCCカップ優勝 :ダンシングビーンズV


MCC11月ポイントレースから

奇跡のファーストフォーム!

題字の“ファーストホーム”の赤字は原稿に忠実に再現してみました。(笑)

マーメイドプリンセスX 鳥居

今シーズン最後のレースということでどの艇も意気込んでいる中、よもやの結果になり本当に嬉しく、有難う
ございました。レース当日、天気予報では朝から傘マーク!ほぼ全艇、雨対策万全の準備よろしく微風の
スタートとなった。スタートはスピンか?…ゼノアか?と迷いながらもゼノアだ!と決めスタートする。これが
良くトップスタート! スピンスタートの艇も有りましたが、失敗のようでした。いいスタートがきれ、幸先良い
と感じる。前回と同じく今回も、大島手前でオデッセイに追い上げられ先行されたが何とかガマンして蒲郡マ
ークをダンシングBと同時回航したものの、その後少し離されたが、豊橋マーク回航後、時折にわか雨に遇
いながらも、風に恵まれマメプリの走りがいつもになく先行艇軍団−3艇との差を詰め、蒲郡マークを過ぎて
レーテイングで上位はいける確信を得る。この後はメンバーと秘かに「もしかしたら…」と。特に蒲郡マーク
回航後タックし思い切って大島につっこむ。島よりを帆走、その間、先行艇の海面と風があまりよくなく、走っ
ていないようだとの判断、その後のコース取りをこの状況を参考に、竹島に思い切り寄せ岸よりのコースを
引くことでレースの勝運を!そこに北寄り風がそぅ〜よ (神風?)と吹き、全艇の前に出せました。 
なんと奇跡の「ファーストフォーム!」でした。
今年はMCCでは何艇かの新旧の新しい艇に入れ変わりポテンシャルの高い艇の中ファーストホームは夢
のようでした。本当に嬉しい!!思えば、今年はナイトレースでは悪夢のような前線の通過で突風と雷で
渥美火力発電付近の浅瀬に流され!…天災の脅威を体験しその時のレースはもちろん全員無事でハー
バーに帰れたことに感謝でした。

今年1年MCC役員方々、MCC皆様、楽しいレース有り難う御座いました。
07年もよい年に、どうぞよろしくお願いいたします。



2006年東海チャンピオンシップレースから

'06年東海チャンピオンシップレース参戦報告


By DBV.MA

あれから一週間が過ぎて、私はスポーツジャーナリストの二宮清純氏の講演を聴く機会があって横浜にい
た。「勝敗を分ける心理とは」と題した話は野球で始まって、サッカーへ移り、二宮氏が過去最も感動したス
ポーツシーンとして水泳の鈴木大地がオリンピックで金メダルを取った時の話になった。予選で1.7秒のほ
ぼ絶望的な差をつけられた鈴木は彼の名コーチ、鈴木陽二と決勝で秘策に出る。周到に準備された秘策
とは通常21回のキックで25mのバサロスタートを決勝では27回キックして30mにし、隣のコースの本命
バーコフを困惑させる作戦だったそうだ。彼らはバーコフが精神的に弱い事を知っていた。そして、秘策は
まんまと当る。鈴木は少しでも早くタッチが出来るように爪まで伸ばしていたそうだ。効果は不明だが、そこ
には金メダルに対する執念にも似た気迫を二宮氏は感じたそうだ。私にはどうしても先週のレースがこの
講演とダブって仕方なかった。あの時、我々には執念とか、勝敗に対する気迫はあっただろうか?
まさか?あんな事が起きるなんて・・・。東海チャンピオンシップ最終日、コース短縮のカームの中、DBV
はフィニッシュラインを目指す東海の強豪艇が犇く団子状態の中を超スローだがごぼう抜きにして、あと少
しでフィニッシュできるはずだった。上マークを我々より遅れて回航したホライズン、ホーネット、サイキに先
行されて遅れる事、数分が経ち焦る気持ちを抑えながら、あと数センチの所まで来て悲劇は起こった。
その瞬間このシリーズレースの入賞はおろか、年間総合優勝への夢も我々の手からするりと抜けて行って
しまった。まるでスローモーションを見るかの様にリミットマークが寄って来てDBVをなでる様にマークタッ
チは起きた。
周りの船から歓声が聞こえたが、我々はどうする事も出来ずに呆然とした。「ぺナルティーの解消を・・・」し
かし、風は無く船はコントロール不能。挙句の果てにはトップ艇フィニッシュ後のタイムリミットにも掛る始末
。神様の悪戯にしても酷過ぎると、それまで張り詰めていた気力も完全に切れてしまった。放心状態のクル
ーにはもはや声は無かった。あと数センチ、そのまま移動するだけだったのに・・・。
レース前からJSAF中間成績が3位である事は知っていた。春は欠場もあって、いまいちだったが2倍点の
パールが東海では1位だったので、年間総合も射程距離に入るはずだと確信していた。中間成績1位のウ
エンディーは嘗ての我々もそうした様に10月の伊勢湾合同レースで15点を加点していた。あとは東海チャ
ンピオンをどれだけ卒無く走るかにかかる。我々が2003年に年間総合優勝した時はこのレースを何とか4
位にまとめて、個人として20年かかった夢を果すことが出来た。今年のJSAF締めくくりのレースはそんな
状況で始まった。
10月29日 第1レース、本部艇との間に僅かなスペースを見つけて2秒遅れでスタート。先頭集団からは遅
れるが、懸命に追い駆ける。終盤を迎えた時、上マークの手前で20度の振れに遭遇。直ぐにタックを返す
と前にいた艇が、みんな後続艇になって遥か前にいたガストにも修正で勝ってしまった。修正1位。
第2レースはスタートをミス。アプローチが少し早く、入り直した。努力の甲斐なく徐々に先行艇と離れて、結
果10位に終わる。一日目のレースが終了して総合5位につけていた。
11月3日 土曜日、ロングは連日の秋晴れから野島周り、40分間の延期の後、微風の中をスタート。下に並
んだホライズンの影響を嫌ってタック。陸に向けた。沖に行く船と陸に行く船に分かれる展開で、我々と陸に
行ったのはジャスト、ウエンディー、サイキにホーネットで、それ以外は皆、沖へ行った。随分と上り角度で
悩むが陸を続けた。一色沖の定置網を避けてタックをすると風が変わり始める。角度は生田へ有利になる
が、徐々に風が落ちて船が止まりだした。沖組みも後方に姿を見せる様になって、ここまでは陸組みの方が
正解だったか?それにしても沖から来たガストは超微風でもあっと言う間に生田を回航して行った。我々は
じりじりする中、確実に生田に寄せて後続艇を離す。生田を辛うじて回航すると難題が訪れる。ガストとジャ
ストは日間賀の東へ、ウエンディーはチッタナポリに向けている。いつだったか?東へ行って船団を先行した
船の記憶がある。ガストもジャストも走っている様子だったので我々も東を行く事にした。GPSとチャートを
見ながら暗礁を越えて篠島に沿って走ると、定置網の白波と潮の流れる音で容易に強い坂潮が分った。
確かに思ったより景色が変わって行かない。選択をミスったか?しかし、心待ちにしていた光景が眼前に現
れた。西へ行ったウエンディーが松島から出て来たのである。折角ミートしたのも束の間、もたもたして置い
ていかれた。野島回航から船足が伸びず、先行艇のガストも見えなくなってしまった。薄暗くなると後続艇は
全く見えず、気が遠くなる程の微風と艇速にタイムリミットに間に合うのか?不安だったが、結局、着順4位
の修正でも4位で終わった。以降の船は全てDNFで、この日までの成績は信じ難いが総合2位に躍り出た

日の落ちたハーバーを背にウエンディーさんと我々でカレー&おでんに舌鼓を打った。明けて日曜はシリー
ズ最終日、予定ではソーセージを2本だが、風が吹く気配は無い。ノーレースの期待と折角だから走りたい
自信とで気持ちが揺れる。この日は陸でも海でも過去、味わった事の無い各艇からのお世辞攻めだった。
褒め殺しか?昔からこのレースのいい思い出は殆ど無い。強風でセールを破りリタイヤなど、散々な目にあ
うのが常だったから不思議な気持ちだ。依然としてレース海面に風は無く運命の時間が刻一刻と迫ってい
た。数時間後、僅かに吹き出した6ノットの風に満を持した各艇の気持ちを察したのか?本部艇が準備を始
めた。そして、最終日の一本目がスタート!シリーズ全体を通して右海面での勝負が多かった気がするが、
今回は左へ返してから風が振れ出した。どんどん上れる様になって4番手で回航。ガストのジャイブを見て、
我々も直ぐジャイブ。ジャスト、ウエンディーの後を行くが風は落ちるばかりで船足が止まる。あろう事か?
後続艇は回航後ジャイブをしないどころかジブで走っている。明らかに風が違うし、あちらの方が早い。
残念、時既に遅し!フローレスが加わった先頭集団に追い着いて一艇身抜けるが潮で進路が間々成らな
い。それでもメインをいっぱいに広げるとDBVはミリ単位で進んでくれた。フィニッシュ直前、ウエンディーさ
んに水を貰うお願いをし、リミットにも気をつけてはいたのだが・・・。結局、勝利の神は我々には微笑まなか
った。
「人事を尽くして、天命はもぎ取るものだ!」二宮氏の言葉が悔しさに益々拍車をかけて胸に響き、一週間
経っても後悔醒めやらぬレースとなってしまった。



MCCスモールクルーザーレースから

スモールクルーザー年間総合優勝


ホープ 南原
ホープの南原です。2006年は2年振りにMCCスモー
ルクルーザーレースの年間総合優勝を取る事ができま
した。思い出せば前半は不調で、4月は蒲郡No4までを
1艇だけ岸寄りのコースを取って大きく遅れ、5月は吹き
上がった中でのセールチェンジで同じサイズを上げてド
タバタ、エリカカップも艇団にのまれて沈み、6月もコミッ
ティーで得点が伸ばせないなど先行き不透明な霧の中
でした。転機は7月でした。スモールレースの前に、大学
のOBレースのため西宮YHでY23でレースをして快調に
走り優勝しました。ホープ(Y21)とさほど変わらない船で
良い感覚を得ることができて気分がすっきりしました。
また、クルーに渡邉さんが加わって、ホープ名物の北川さんと二人がかりで「優勝、優勝」と船の上がうるさ
くなり、レース中に寝られなくなりました。おかげで、7・8・9月のスモールクルーザーとマリンカップは調子
良くレースができました。そして11月のスモール最終レースを暫定トップのメーヴェに1点差の2位で、ホー
プが1位かメーヴェより2位以上前なら逆転で年間総合優勝できる位置にいました。
11月のレースは微風の中で、ホープ・アヤ・リトルウィンディが先行し、メーヴェは後方に。このままなら総
合優勝できる位置関係で進みました。しかし途中から風がさらに弱くなり、タイムリミットによりノーレ−ス
にならないかと心配したり、ひたひたと追い上げてくるメーヴェ、先行するアヤとのタイム差など気掛かりば
かり増える中、ずっとガマンガマンで1時間以上、時間だけが経過していきました。
その後なんとか風が戻って戦闘再開。アヤとはかなり差が開いていて、メーヴェには先行しているものの
その後方は開きがあり目下ホープ2位・メーヴェ3位といった総合優勝できない不利な状況になっていまし
た。でも小島ブイから蒲郡YHまでの最終レグで念願の神風が吹いた、いや、風がなくなった。最後の最後、
フィッニッシュ目前のアヤが止まってしまいホープは目と鼻の先まで追い付き、順位が逆転し1位に上がった
。結局、この気まぐれな風で年間総合も手にすることができました。
それにしても、無風の長丁場、最後の最後での大逆転。決め手はやはり執念でしょうか。朝早くから「総合
優勝」と念仏を唱えながら船底を磨いた甲斐がありました。
来年の目標はまずはエリカカップクルーザー部門の入賞です。セールも新調します。スモールレースも皆勤
を目指して活動しますので、またよろしくお願いします。




2006年総会・忘年会

2006年の活動を締めくくる恒例「総会・忘年会」が12月9日に蒲郡荘で開催されました。昨年よりも
参加人数がやや少なかったのが残念でしたが、表彰式やゲームで盛り上がりました!



ホーネット熊野クルージング(12月4日から7日)

来年は九州遠征の計画を検討している中、ホーネット
でのクルージングをしてみたいと思い同行予定の田中
さん石原さんを誘い熊野クルージングを企画、クルージ
ングによってレース仕様艇の改良すべきところ、準備
すべき用品の確認、3人での居住性の確保等を洗い
出す予定である。田中さんは用事があり石原さんと中
村二人のクルージングとなった。
8時前、前日から係留してあるヨットに荷物を持ち込み
セールアップの準備。風は落ち着いており8時半にま
ずは出航、出航してから身支度を、この冬一番の冷え
【写真は波切漁港のホーネット】
込み、交代でカッパを着込み万全の体制を確保、西浦沖を過ぎると波も高くなりしぶきも上がる、寒さ対
策には動くが一番、オートヘルムに任せず舵を取り、メインシートを出し入れ・・・
10時半には渥美沖、順調である。伊良湖水道も難なく通過すると波は落着いたが風力は一段と強まり
20K超、艇速も時には10K超、この強い風は何時まで続くのか・・・
的矢沖を通過してから風が息をしだす、弱くなったり強くなったり、風向も横やら斜めやら、波も落着き楽
になる。今日の目的地は大王か和具か、風が予定通り落着くなら大王で充分、慣れている大王を目的
地とし進める。
14時には波切港に入港しいつもの岸壁へ着岸、そこ
へ丁度年配の漁師がバイクで、「どこから」「蒲郡から
」もう一人漁師が立ち寄る、「風が強かったから・・・」
「大王の先は凪だよ、岬かわすと全然違うから」うれ
しい情報、ヨットに興味ありそうなのでヨットの中を見
るように誘ったり石原さんが菓子を出し振舞うと、昔
波切大王と名をつけたヨットが優勝した、ヨットが波切
神社に良く立ち寄るよ、風呂なら八千代が良いよ、料
理も美味しいよ、あの丘の上のホテル屋上風呂も景
色良いが歩くには遠いから・・・いろいろ教えてくれる
。ほかにも、市場は土曜休み6時頃から、定置網は
【写真は大王沖にて】
原則毎日作業、午前中で終わる、イセエビの刺し網は今からセットし早朝揚げて朝市に間に合わせる・・・・
その後、波切神社へ安全祈願、灯台に立ち寄り土産物屋で干物を仕入れヨットに戻ると16時過ぎ、夕食の
準備、干物を肴に夕餉、野菜鍋をつつき、体を温め早い眠りに着く。3時頃から出港する漁船の引き波で艇
が揺れ起こされる、寝袋に入っているもののこの冬一番の寒さ、身を縮めながらうつらうつら・・・・
6時半起床、8時出港、今日の目標は紀伊長島か賀田、九鬼か?艇の走り次第で決めよう
出だしは非常に気持ちよい天候、布施田水道も順調に機帆走、スロットルは上げなくても6K以上をキープ、
この上ないクルージングである。12時前に紀伊大島沖、尾鷲火力が良く見える、目標を賀田湾とし南下す
る。尾鷲沖あたりで風が落ちのんびりムードも九鬼沖風向きが変わり黒い雲が一面に・・・どうしよう賀田湾
に行こうか??いやな天気・・・気持ちは動揺・・・早く陸地に着けようと舵を切り九鬼に変更、岬を回り込むと
波もなく風も落ち一安心。14時半、魚市場に着け市場で掃除をしている人に声をかける、「こんにちは、一
晩泊めたいがどこか良いところはありますか」「ここは朝邪魔になるから、あちらの桟橋、南側に着けると良
い」「ありがとうございます」・・・

【写真は九鬼漁港桟橋のホーネット】
桟橋にもやい一段落、落着いて見渡すと先ほどの曇
り空がいつのまにか青空に、前線は通過しもう落着
いてしまったようだ、たいした天候の変化もなく良か
った。桟橋前に九木神社がある、参拝しようと階段を
昇る。菅原道真公を祀る天神様、急な階段を登り切
るとちょっとした境内、賽銭をだし安全祈願、境内を見
渡すと小さな祠があちこちに、白蛇神、縁結び、安産
等・・・縁起案内板を見ていると宮司さんらしき人が近
づき色々と説明してくれる。九木神社300年の経緯、
亀を祀る謂われ、祀られる向き、ご神体は他に類の
ない桜の彫物、貴重なものだが経年で形をとどめる
程度らしい、海賊を退治した五代目の活躍、江戸時
代からの海上輸送基地、その繁栄時期には遊女屋
が30軒も栄えたとか、自身の子供時代の漁の繁栄、
当時は大敷網配当金の多かったこと、養殖漁業の
繁栄から衰退、九木と九鬼、一木、二木島、三木里、四木・・・八木山、九木の地名等々多様な話を聞くこと
ができました。その後は灯台、岬神社、町を散策、行き違う高校生が挨拶してくれる、銘菓虎巻、小さなスー
パーもありました。魚屋を捜すが見つからずあきらめてヨットに戻ると自転車に乗ったおじさんが立ち寄り声
を掛けてくれる。夕食は魚がなく昨日と同じ、野菜鍋で体を温め雑談しながら眠りについた。
6時半起床、昨日より暖かい、8時半には九鬼港と別れる。
今日も上天気、機帆走で浜島へ向かう、紀伊大島を過ぎた頃から漁船が集まっている、さおを出して走る漁
船の間を縫いながら進む。見江島、五ヶ所湾を過ぎ英虞湾へ、矢取島を回り浜島漁港には13時半入港。係
留できる桟橋を探すがうまくいかない。時間は2時過ぎ、浜島をあきらめ和具へ移動しよう、風も弱く機帆走
で全速、天気は上天気でお陽様が眩しい、気温も上がり上着を脱いだ。
15時半和具の市場前に着岸、市場従業員に邪魔にならない場所を聞き、生簀と岸壁の間、良さそうな所
へ係留する。町の様子を見に散策、高校生がやはり挨拶してくれる気持ちよい、魚屋で刺身を仕入れヨット
に戻ると地元の人が寄ってくる。一人は現役の漁師、途中の美江島付近で漁船が多かった話をするとそこ
で釣っていたという、昨日は潮が良くよこわが8匹獲れたが今日は1匹、ダメだった、小さな船だが年金をも
らいながら気楽にやっている、カツオの時には黒潮を求め50マイル沖まで出かけるなど元一等航海士で現
役漁師の経験談を聞くことができました。
夜はさしみと野菜炒め、焼酎で気持ちよくなった中村はいつのまにか横になりそのまま眠ってしまった。5時
起床、ラジオで天気を確認、やはり下り坂、7時には出発しようと朝食の準備などに取り掛かる。
7時、和具を出港し機帆走、狭く浅い布施田水道、麦崎沖定置網の内側を通過し大王へ、波切港沖の定置
網をかわし真上りに、風の割に波が立つ、追い潮に乗っている。9時には安乗沖、風は上りやすくなったが
追い潮はなくなった。引き潮になった10時、石鏡沖、潮がきつく対地3Kまで下がる、タックし岸に寄せると
潮が楽になった。
大村島の南、狭い水道から生浦湾に入る、毎年訪れているが水深を確認しながら筏の間を抜けていく。
ここ浦村の十安水産山本さん、もう10年ほどの付き合いほぼ毎年ヨットで牡蠣の買出しに訪れている。蒲
郡みかんをお土産に持参、買った以上の牡蠣のお土産をいただいてしまう。
十安丸に横抱き、みかん2箱を持ち作業場へ、「こんにちは、今年の牡蠣はどうですか、」「ダメだよ、身も
少し痩せている。」早速剥き身をいただく、ふっくらしている、つるっと口にほおばる、独特な味が口に広が
り、美味しい!石原さんは生がダメ、私が4個いただいてしまう。
今回もお土産をどっさりいただきヨットへ、天気は下り坂、雲多くいかにも寒空、早く帰りたい。昼食後12時
半前に出港、菅島南の海苔網をさけてからフェリー航路へ、ここからは渥美までは一直線、落ち着いたとこ
ろで牡蠣を蒸す、やはり身は少し小さめ、ホクホクし美味しい。伊良湖水道、雨がポツポツ、視界は悪くよう
やく火力の煙突が見える程度。
16時前西浦通過、もううす暗くなった、雨が落ちてくる、スロットルを上げ7Kキープ。17時10分前、無事
帰港、本格的な雨になってしまった。
【写真は九鬼、尾鷲沖にて】 【写真は和具漁港のホーネット】



事務局だより

MCC年末総会、役員会報告


MCC役員会
12月9日役員改選、候補者の確認がされました。
会計は佐々木さんからホーネット北河さんにIRC計測の導入もあるので計測委員長を新たに設置、アルミス
佐々木さんにお願いする。
行事委員長は高橋さんが降りてベべの猪俣さんと交代、副委員長3人居るが1人としメリーサンとガメラの両
田中さんには降りていただく。会報委員長はお願いした人全部断られ、まだ会報委員を担当していないアル
ミスかマーメイドにお願いしたいが了解いただけず当面空席でスタートせざるを得ないことが説明された。
HPと会報、掲載方法を見直し会報委員の負担を軽くしたい、年に一度は郵送を復活したい等今後再検討す
る予定。
会計の仮報告がされ今年はコンテナハウスを設置したため繰越金が大きく減少したこと、会費の入金が遅れ
気味であることが報告されました。
JSAF外洋東海の来年度のレース計画が発表されIRCを導入、ORCはパール以外では使用しない、オープ
ンのTSFは継続する報告がされました。

MCC年末総会
12月9日、年末パーティーに先立ち総会が開催され役員改選案が発表され承認されました。その後会長あ
いさつ、来賓の小林組合長のあいさつと乾杯でパーティーが進みました。途中大竹県議からも挨拶をいただ
き、参加者は少なめでしたが料理は一杯、恒例の福引も今回はダーツゲーム、2回で36点の人があれば0
点の人もありそれぞれ賞品をいただきました。レース表彰は総合優勝・ダンシングビーンズ、準優勝にアル
ミスX,3位は僅差でホーネット、敢闘賞はセレスティーヌが獲得しました。
開会中に会報委員の件、アルミス稲垣さんがマーメイドの協力を得て引き受けていただくことが決まりました。

会報委員から

2年間会報への記事投稿その他へのご協力ありがとうございました。2007年からはアルミスさん、マーメイド
さんの合同チームで会報をお願いすることになりました。なお私、オデッセイ・加藤は引き続きホームページ
の運営を担当してまいります。会報とホームページを今後ともよろしくお願い致します。
なお、投稿キーのない画像投稿掲示板へのスパム書き込みが増加していることから、近々掲示板のプログ
ラムを別のものと完全に入れ換える予定です。これまでの記事は保持できませんので、編集済みの会報で
ご覧いただけますようお願い致します。


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