9月度ポイントレースと年間優勝の行方


無念!最後まで粘るも風に恵まれずノーレース

By DBV M.A


9月16日MCC佐久島早朝レースが行われましたが、昨年に続いて風が無く、
時間内にフィニッシュできた艇が無かった為、ノーレースとしコミッティーを含
めて参加艇には10点を与えることとさせて頂きました。参加艇中最も往生際の
悪かったダンシングがコメントを書けとのお達しを頂きましたので謹んで書かせ
て頂きます。
まだ駆け出しの頃、カームにつかまると辺りを見回しては「みんな何で諦めない
んだろう?」とよく思ったものです。あの頃、おじさんレーサーたちは根性が違
う!(戦争経験者ではないと思うが・・・)年季が入っているだけあって勝負に
対する執念を感じる!とよく思いました。今、自身がそのおじさんになってみる
と「何とか・・・」の一念であの風の中を生田まで行ってしまいました。おそら
く、いや十中八九タイムリミットには間に合わない事を意識しつつも「ひょっと
して・・・」という気持ちが払拭できませんでした。
事実、長いこと掛かって小島を過ぎると前から風が来て「シャバシャバ」と波の
音がして、それまで沈黙していた船が走り出すと「いけるか?」と錯覚してしま
うほどワクワクしてしまうのでした。しかし、それに反して過去何度も味わった
あのほろ苦い後悔に襲われることを嫌い、この気持ちを最小限に留める為には、
めいっぱい頑張ってやる事が最良の方法だと、つたない経験がそうさせてしまっ
たようです。昔、夏の盛りに師崎沖で漂うと暑さに耐えられず、早々に一番近い
陸に上がって喉を潤す事には何の抵抗も無かったのですが・・・。
この紙面に何度と無く書かせて頂いた「ヨットレースは過酷だ!」という言葉を
また噛締めることになりました。ご存知だったでしょうか?昨年の佐久島早朝レ
ースもノーレースだったことを・・・。
昔からこのレースは小島を回ってから西浦沖を渥美寄りに行くか?西浦寄りに行
くか?風の弱い所、強い所が微妙に違うのでコース取が難しくて面白いと言われ
ており、また佐久島は近くに暗礁がたくさんあって何処まで離すかがポイントに
なるなど駆け引きも重要になるレースです。
今年はこの佐久島から我々の帆走を見ていたチームがあったそうですが、今回い
ち早く止めていったのは前出のおじさんたちでした。昨年の会報コメントにもあ
りましたが、去年のダンシングは西浦まで来たようですが、今年は生田で終了に
しました。生田を回航した後に上げたスピンが皮肉にも、まさに降参の白旗にな
ってしまいました。
もう1時間あれば・・・。