ラグーナ合同秋のMCCチャンピオンレース '05.10.16 |
春に続いて秋のチャンピオンもラグーナとの合同レース になりました。レース海面に来ると、まるでエリカを 思わせる?(言い過ぎか)様な船の数に俄然や る気が漲る。ラグーナ軍団にはレース前からスピンを 揚げてMCC軍団を威嚇?するような船もいる。 「今日はセオリー通りやろう!」皆に声をかけ、ライン を流して角度をチェック。船を風に立てて風向をチェ ック。上りの走りを左右でチェック。そして仕上げは スピンアップ・・・となれば完璧だが、そこはご愛嬌 で早々にスタートラインに戻ってくる。 スタート前の位置取りをし ながら、ふと視線を移す とシングルハンドの船が流している。そう言えば、こ の合同レースの為に帆走指示書も変更した。MCC では乗員は3人以上と記載がある。当然、シングル ハンドの人が参加できなくなってしまう事になる。 余計なお世話だがハンクスの船で、しかもシングルハ ンドのセールチェンジは大変だろうなぁ?と思う。 ジブの大きいのと小さいのがデッキに置いてある のが気になってしまう。そんな事を考えているう ちに3分を切った。どこまで行って帰ってくるか? |
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第一レースが始まる。スタートラインの延長線上から本部艇に向かってギリギリに入ってくるエントリーは駄 目だ!我々の「下!」の声にもかかわらず2杯がひるむことなく入ってくる。スタート直前になって 1杯は諦めて外に出た!スペースが空いてすかさずそこからスタート。しかし、先にスタートした片方の 船が走らない!完全に影響を受けているので直ぐにタックを決めて右海面に出る。第一レースはト ライアングルコースなので上のスピンアップからそのまま落とすだけ。久しぶりにこんな回航をした。 サイドマークのジャイブも決まって順調に下マークを回航。結果、ホーネットに先を譲って3位フィニッシュ。まず まずと言ったところか? しかし、ルールを無視したスタートはいただけませんな。「下!入れないよ!」と叫んでも、どかない艇 を見るとケンウッドカップのDVDで見た素晴らしいスタートシーンを思い出す。40フィートオーバーが一斉にスター トラインを目指して突進してゆくが下からのプレッシャーで水を貰えない船は躊躇せずにやり直しをして いた。これがまたかっこいい!興奮冷めやらぬ中を再び本部艇まで帰って来て次のレースに備え る。 「ゴン!」大きな音とともに、また何かを踏んづけた。バウマンがハルに「板」が張り付いて取れないと 言っている?DBを購入してから5年経つが、とにかくたくさんの物を引っ掛けて来た。今度は大 きな板、海の色と同化して見えなかった。ちょうど船底を塗る時に脚立との間に渡すあの板を踏 んづけてしまったようである。やがてバウからは離れてスタンヘ消えていったが、その後大変なこと が起きた。なんと計器にスピードが出ないのだ!実際のスピードの半分以下。「あじぁ〜!またやっ ちゃった」我々のスピードメーターは海中で水車型の磁石が回ってスピードを拾うのだが、どうやら羽 が一枚折れてしまったようである。しかもそれに連動する全ての数値がパァ!・・・いかれてしま った。ボートスピードはもちろん、トゥルーウインドスピード、トゥルーウインドダイレクションまでがへんてこな数字を 映している。アパレントウインドアングルは生きているのだが・・・。さて、こうなると自分らが早く走ってい るのか?上手く上っているのか?風は振れたのか?など、ずっと計器に頼ってきた情報が手に 入らなくなって少々不安に襲われる。そもそも風を読む感性が知らぬ間にこんなに乏しくなって いた事を今更ながらに感じるのでした。そして、実際に風の中にいるとマークへのアプローチが横走り になったり、余分なタックが入ったりと、困難を極め大反省をするも後の祭り。正確な情報は必要だ が自身の感性と合わせて何ぼの世界。昔、我が師匠の言った「風は頬に感じるもの」・・・久しぶ りに思い出した。第二レースのスタートはラインに寄せて行くとペルシェとホーネットが本部艇に寄り添うように ペアになって止まってた?あぁ? |