帆船を貴婦人、未婚の初々しい女性に見えました。

 09:30全員集合いよいよ乗船が始まる。ベッドの割り当てをもらい荷物をベッドに収納し、上甲板に集
合。10歳から81歳までの24名の体験希望者。蒲郡からの成人はシャングリー1人(いろいろニックネー
ムを考えましたが、愛艇から取りました、以外としゃれていると好評でした。)3班のワッチ当直のグループ
分け・貴重品預かり・カペラ、スピカ、リゲル星座から私は長さん夫妻とカペラ、ベッド割り当てはNO33、
2段ベッドの下段、中心部の内側で波音も聞こえず(外側は鉄板一枚、丸窓の外は真近かに海面)一等
地でした。(後で分かるがNO1は、バウでピッチングと波音で眠れない。)長期の航海ではベッドの組み
換え、変更があるようです。
10:00乗船式、船長アキ(瀬川彰彦鳥羽商船卒、コーラル林さんの後輩)より航海ルート説明、一等航
海士マツ(松林)より船の注意事項、まず手すりの外は海、転落すれば迷惑がかかり、一命を落とす。
次に真水の量の50トンを積んでいる一日3トンの計画であり協力を要請された。その後毎朝使用量の報
告がなされた。海の航海では真水が大切、船乗りの基本、特に造水機の無い時代の航海の基礎が植え
付けられる。
10:10船内探検、貸与品(安全ベルト、シーツ)などを受けている間にも準備進み。
10:15大阪南港をトレー二―の子供のドラムの音で、子供の父兄の見送りされて静かにバウスラスター
を生かして離岸大阪港の玄関口へと進む一路友が島水道へとしばし自由時間、横揺れのうねりが入り
数人が船酔いその中に長さんの奥さんリリーさんも。
 11:00帆を張る準備をする、まずフォアマストを
W風に対応しブームを上から、トギャランヤード、
トップスルヤード、ロアーヤードを左に角度を変更
する。
 帆走時、機走時ともに風の抵抗を逃す。高いマ
ストにセールヤードにセールが収納され結構風を
受けるため機走時は抵抗を減じ、帆走時はセール
の効率上げるために横帆の変更から始まる。
バウよりフォアマスト(横帆)、メインマスト、ミズン
マスト(後者マストは縦帆)でバウスピリットにフラ
イングジブ、アウタージブ、インナージブ、フォアステ
イルの4枚のジブ、フォアマストに上よりトギャラン、トップスルウ、コースの横帆3枚と縦帆のメンステイル、
フォースルの2枚、メインマストにメインガフトップスル、メインスルの2枚、ミズンマストにミズンガフトップ
スル、ミズンの2枚、計13枚の帆があります。「トウ・シックス・ヒーブ」"2−6 Heave!の2番6番引けの
掛け声で、声あわせてヒーブにてロープを引く、はじめは揃ないが終わりのころには早くロープが引けた。
初日はセールは先にバウのインナージブ、アウタージブの2枚をあげた、続いてメインスルを上げ機帆走、
風NWで、9ノットを維持し、四国の徳島県阿南市橘湾に投錨地に向け航行、うねりがあるが私には快調
の船旅の始まりです。その間体験乗船者(トレー二ーと呼ぶ)が2名厨房お手伝い司厨長とボランテイア1
名の4名で準備します。その間20分間が休憩で淡路島、明石大橋など眺めて至福の極み。その頃にはす
っかり雨も上がり16ノットほどのNNWの風に横波を受けながら快走です。
11:45食後の清掃当番にわれわれカペラが当たり、食事を早めに済ませるために、食堂(メスルーム)に
バイキング方式で、まず一枚取皿(区分けされている)に雑炊をおわんに、メインはハンバーグにソーセー
ジ、野菜サラダはレタスがたっぷりときゅうり、フランスパンとトーストジャム、マーマレード、バター、デザー
トはバナナとオレンジ船の食事はおいしい。野菜も新鮮で、パンがこんがりと焼けて本当においしい。ま
た、間食のお菓子、アルコール類は乗船中ご法度です。アルコール依存症はきついかな?


7