環礁の人口は2000人弱、隣り合った二つの島にほとんどの人が住み(貝細工をする一家
族6人の島も訪れました)普段は行き来せずに生活しており、大半が観光に従事しているも
のの訪れる人は少なく、人々の生活は素朴で人懐っこい笑顔を見せ、優しさを感じます。こ
んな環境だからこそこの繊細な自然体系が守られているのかも知れません。
公用語はポリネシア共通のフランス語とタヒチ語で、観光に携わる人達の中で限られた人に
英語が通じます。つまりこの島ではホテルのレセプションぐらいで英語が通じ、後は「ハウマ
ッチ」と「サンキュー」ぐらい。こちらのタヒチ語に対しては「ありがとう」と返してくれたウエイト
レスが居ただけでした。島内ではタヒチ語の「イアオラナ」(朝昼晩のあいさつ)「マウル・ロア」
(ありがとうございます)「ナナ」(さようなら)があれば行き会う人とはOK。店では「ボンジュー
ル」と「セ・コンビヤン?」「ジュ・プランサ」そして「メルスイ」。加えて「マウルル」を言えば、必
ずニッコリしてそれを返してくれました。
 寄港した島々では「魚と一緒に泳ぎたい」という人でなくても、フネや浜辺からパンくずをまく
だけで(手をバチャバチャさせても)それはそれは多くの色とりどりの魚が寄ってきます。中に
は焦るあまりか?主(サメや大型魚)を離れた小判ザメも現われ、エサがなくなったとたんダ
レに付こうか右往左往する様は実に滑稽でした。島から2-30mに沖掛かりしたテンダーから
の潜水では、水面に小型の色鮮やかな熱帯魚(各種のハギ、チョウチョウ、ヤッコ類やスズ
メ、ブダイ、ヤガラ、巨ベラ等など)が群れ、その下には数十cmのタイ型うす色、黄ビレの大
群。もっと下にはナポレオンやツマグロ、……が十数mの水深にひしめき合い、まるで水族
館を凝縮した様相です。
 また、汐溜りでは流れ込む汐で「ジャグジー」が楽しめ、その浅い水路を背ビレを出した大
きなブダイや赤黄の巨ベラ、半透明の何種類もの魚が泳ぎ去り、岩(珊瑚)かげでは出入り
に迷うウツボやカニを見かけました。陸と海を行き来するカニはヤカン程もあり数多くいます、
キャプテンに次々に捕まっては片方のハサミを取られ、次の機会?のために放たれていまし
た。(とても美味だった)
 チャーターした艇は57ft
のカタマラン、両舷の艇体
部にはゲストキャビンが4、
クルーキャビン
が3(内一つはW)とストレ
ージ、大型ギャレー(システ
ムキッチン並み)、冷凍・冷
蔵庫、エンジンルーム2、メ
ンテナンスルームにゼネレ
ーター室があります。
ゲストキャビンにはそれぞ
れ2ベッドにロッカー、ハン
ギングロッカー、飾り棚があ
り、いつでも使える熱水シャ
ワーと洗面台付のヘッドルー
ムが付属し、一室に6個のオ
ープンハッチとファンが付い
ています。
シャワーは他に両舷、スターン
階段上にもあり水は何時でも
使えます。

チャーター艇「テルモアナ」57fこのボリュームを見てください,
 前方のオープンスペースは中央が通路デッキで下をCQRのチェーンが走っています、その両
側がトランポリンのサンデッキで片側に10人は寝そべっていられる広さです。